琉球新報 週刊かふう

第12回(最終回)片付け上手になることは自分自身が進化すること

みなさんこんにちは。もりかどあゆみです。 昨年4月からスタートしたこのコラムもいよいよ最終回になりました。お部屋の片づけは進んでいますか?

片づけの基本からモノ別整理のやり方、ナチュラルクリーニング、習慣化と毎回テーマを変えてお伝えしてきましたが、最後のテーマは片づけマインドについてです。

実は…片づけはやり方だけを学んでも、上手くいきません。 一人暮らしでない限り、家の片づけは上手くいかないことばかり。よくある相談の中に「家族が協力してくれない」という悩みを抱えた方が多くいます。 先に言っておきますが、相手を変えることはとても難しいです。変えるのは自分自身だということを心得ておいてください。

これまで「片づけてー!」と声を荒げていた方は優しい口調に変えてみる。少しでも片づけの行動を起こした相手に対して、「やって当たり前!」と思っている方は、「嬉しい!ありがとう!」と(ちょっと大げさに)感謝の気持ちを言葉にして届けるなど、自分が変わるための努力が必要なのです。
いきなり対応を変えて、家族に気持ち悪がられた。なんて話しもた<さん聞きますが、それは最初だけ。人は慣れる生き物です(笑)。
自分を変えることで現状を変えるか、何も変えないまま現状維持するのかを決めるのは自由です。

ただ、第1章(706号)でお伝えしたように、「何のために片づけをするのか」「片づけをして何を手に入れたいのか」——その目的のために自分が変わることが必要だと感じているのであれば、ぜひ目の前の課題に対して楽しんで取 り組むことをオススメします。

安心してください。そんな私も毎日が修行です。
片づけを学ぶことで、私自身が一番変わったことは、心の在り方です。 それまでの私は全てのことに自分の価値観だけを押しつけ、雑誌などに掲載されているような理想の片づけ方をして枠にはめようとしては、できない家族にイライラ。毎日ガミガミ母さん。家では笑顔ひとっありませんでした。

片づけが苦手で、それを克服するために片づけに取り組む人の中には、完璧主義の方がとても多く感じます。そんな私もまた完璧主義の傾向にあります。
だからこそ心がけていることは、「ま、いっか」と思う心のゆとりを持つこと。そして他者との違いを認め合うということ。完璧王義を手放すことで、心にゆとりが生まれ子育ても片づけも今まで以上に楽しく取り組むことができるようになり、心豊かな暮らしを手に入れることができました。

片づけを成功させるためには、あなた自身も進化 していくことが必要なのです。 片づけは過去にカタをつけること。お互い進化し続けながら一度きりの人生を楽しく過ごして行きましょう。

1年間ありがとうございました。

「ゆとりのち晴れのお片づけ」は今回で連載終了になります。1年間こ愛読ありがとうこざいました。

私が主宰する「暮らし方教室」卒業生のみなさんを招いてランチ会。「先生と出会えてよかった!」と言われる瞬間がとても嬉しいです。

20代〜60代の方が教室に通って「お片づけ」を学んでいます。


琉球新報 週刊かふうにて連載
コラム「ゆとりのち晴れのお片づけ」

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